−20−職業奉仕はロータリーの会員の大多数が事業家や専門職務の人々であるため、「ロータリーの金看板」と呼ばれるものです。職業奉仕に関する指針としては、古くは「職業倫理訓」、「大連宣言」、「ロータリアンの職業宣言」がありましたが、現在のロータリー章典には「職業奉仕に関する声明(StatementonVocationalService)」と「ロータリアンの行動規範(RotarianCodeofConduct)」が掲載されています(章典8.030)。職業奉仕とは、あらゆる職業に携わる中で、奉仕の理想の実践をロータリーが培い、支援する方法です。「ロータリーの目的」第2項は職業奉仕の基礎として、具体的には、以下を奨励し、育みます。■職業上の高い倫理基準■役立つ仕事はすべて価値あるものとの認識■社会に奉仕する機会としてロータリアン各自の職業を高潔なものとすること上記の職業奉仕の理想に本来込められているのは次のものです。1)雇主、従業員、同僚への誠実、忠実さ、また、この人たちや同業者、一般の人々、職業上の知己すべての公正な扱い。2)自己の職業上の手腕を社会の問題やニーズに役立てること。職業奉仕は、ロータリークラブとクラブ会員両方の責務です。クラブの役割は、頻繁に職業奉仕を実践することによって、クラブ自身の行動に職業奉仕を応用することによって、模範となる実例を示すことによって、また、クラブ会員が自己の職業上の手腕を発揮できるようなプロジェクトを開発することによって、目標を実践、奨励することです。クラブ会員の役割は、ロータリーの原則に沿って自らの行いと事業と職業を律すること、また、クラブが開発したプロジェクトに応えることです。ロータリアンとして、私は次ぎのように行動します。1)個人として、また事業において、高潔さと高い倫理基準をもって行動する。2)取引のすべてにおいて公正に努め、相手とその職業に対して尊重の念をもって接する。3)自分の職業スキルを生かして、若い人びとを導き、特別なニーズを抱える人びとを助け、地域社会や世界中の人びとの生活の質を高める。4)ロータリーやほかのロータリアンの評判を落とすような言動は避ける。上記「行動規範」は2014年10月の理事会で決定されたもの(決定60号)ですが、2013年版の手続き要覧では次のように8項目がありました(次ページで「旧行動規範」)。ロータリアンとして、私は以下のように行動する。1)すべての行動と活動において、高潔性という中核的価値観の模範を示すこと。2)職業の経験と才能をロータリーでの奉仕に生かすこと。3)高い倫理基準を奨励し、助長しながら、個人的活動および事業と専門職における活動のすべてを倫理的に行うこと。4)他者との取引のすべてにおいて公正に努め、同じ人間としての尊重の念をもって接すること。5)社会に役立つすべての仕事に対する認識と敬意の念を推進すること。6)若い人々に機会を開き、他者の特別なニーズに応え、地域社会の生活の質を高めるために、自らの職業的才能を捧げること。職業奉仕に関する声明(StatementonVocationalService)ロータリアンの行動規範(RotarianCodeofConduct)(VocationalService)職業奉仕
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