ロータリーの基礎知識
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−21−●全分野の職業人のためのロータリー職業倫理訓7)ロータリーおよびロータリアンから託される信頼を大切にし、ロータリーやロータリアンの評判を落としたり、不利になるようなことはしないこと。8)事業または専門職上の関係において、普通には得られない便宜ないし特典を、同輩ロータリアンに求めないこと。両者を比較すると、旧行動規範(以下、旧のみ)1)と3)が新1)に、旧2)と6)が新3)に、旧4)と5)が新2)に、旧7)が新4)に集約この職業倫理基準は、我々の共通な人間性に基づく思いやりを心に留めるものである。職業上の取引や野望や諸関係は、常に社会の一員として自分が果たす最高の義務を考慮すべきである。職業生活のあらゆる場面において、また、自分が直面するすべての責任において、先ず最初に考えなくてはならないことは、その双方を終えたときに始めて果たされる責任と義務を満たすことである。人間の理念と業績の水準を、当初よりも少しでも高めなければならないし、このことを考えることこそ、ロータリアンとしての私の義務である。この見地から、本委員会は、国際ロータリーの職業倫理訓の基本は、次の原則に従うことに同意する。されていることが分かります。旧8)だけが新行動規範に引き継がれていません。「普通には得られない特典を、同輩ロータリアンに求めない」とありましたが、これがなくなったのです。面識のない人に対するよりも面識のある人にサービスをすることはよくあることで、そういうことはロータリアン同士の取引でもあってもいいということでしょう。因みに現在のRIのウェブサイトには「ロータリーグローバルリワード」という会員特典プログラムがあります。る者、最も多く報いられる」というロータリーの基本原則を実証すること。第3条自分は企業経営者であるが故、成功したいという大志を抱いていることを自覚すること。しかし、自分は道徳を重んじる人間であり、最高の正義と道徳に基づかない成功は、まったく望まないことを自覚すること。第4条自分の商品、自分のサービス、自分のアイディアを金銭と交換することは、すべての関係者がその交換によって利益を受ける場合に限って、合法的かつ道徳的であると考えること。第5条自分が従事している職業の倫理基準を高めるために最善を尽くすこと。そして、自分の仕事のやり方が、賢明であり、利益をもたらすものであり、自分の実例に倣うことが幸福をもたらすことを、他の同業者に悟らせること。第6条自分の同業者よりも同等またはそれに優る完全なサービスをすることを心がけて、事業を行うこと。やり方に疑いがある場合は、負担や義務の厳密な範囲を越えて、サービスを付け加えること。第7条専門職種または企業経営者の最も大きい財産の一つこそ、友人であり、友情を通じて得られたものこそ、卓越した倫理にかなった正当なものであることを理解すること。第8条真の友人はお互いに何も要求するものではない。利益のために友人関係の信頼を濫用1915年7月19−23日、サンフランシスコにおける第6回国際ロータリークラブ連合会年次大会によって採択第1条自分の職業は価値あるものであり、社会に奉仕する絶好の機会を与えられたものと考えること。第2条自己改善を図り、実力を培い、奉仕を広げること。それによって、「最もよく奉仕す

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