ロータリーの基礎知識
3/134

−1−浦和ロータリークラブ2018〜19年度会長相川宗一浦和ロータリークラブは本年創立65周年を迎えます。そこで65周年事業の一環として、本「ロータリーの基礎知識」新改訂版を発刊することになりました。初版は2009年に発刊され、更に2011年に改訂版が発刊されましたが、1.その後ロータリー活動に関する考え方に変化がみられること2.本書の原点ともいえる「手続き要覧」の各ロータリーの活動の指針となるべき一般的知識の記載(白いページ)が改訂ごとに簡略化され、その記述の殆んどが組織規定で占められていること3.地区等で発刊する資料は委員会毎の縦割りであり、全体を俯瞰するものではないこと等々を踏まえ、ロータリーメンバーが座右に置くべきテキストとして、過去において好評をいただいた「ロータリーの基礎知識」の新改訂版を発刊することとしました。私はロータリーの活動方針で大きな変化を遂げたのは社会的存在感のあり方だと思います。従来のロータリーの奉仕活動は宣教師としての役割が考えられておりました。それは、我々の地域社会に存在する問題を顕在化させ、それを地域社会全体で解決すべきものとし、その中核としてロータリーも参加しながら指導し、各種団体、個人の協力を取りまとめる役割を担ってきました。その過程にあって当然ロータリーに帰結すべき功績は最小限にとどめ、全てが協力者の成果になるよう仕向ける、いわば陰徳が貴ばれてきました。しかし、最近はロータリーの戦略計画の優先項目の中に「公共イメージと認知度の向上」が掲げられ、「行動を主体として奉仕によって公共イメージとブランド認知を調和させる」とあり、従来の中核的価値観を推し進めながら、宣伝を目的とはしないが、正しい広報によりロータリーのイメージアップを図り、社会的存在感の確立を目指しているものと思われます。いずれにしてもロータリーは常に新しく生まれ変わっています。私達も65年の歴史を振り返りながら新しいロータリーを目指して行きたいと思います。「ロータリーの基礎知識」新改訂版発刊にあたって

元のページ  ../index.html#3

このブックを見る