ロータリーの基礎知識
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−73−資格要件:重点分野のいずれか1つ以上に関連し、チームメンバーもしくは地域社会の人びとのスキルを高め、持続可能・測定可能な成果をもたらす活動であること。チームの構成:該当する重点分野において最低2年の職歴を有する少なくとも2名のメンバー(ロータリアンであるなしを問わない)と、重点分野に関する専門知識、国際経験、一般的なロータリーの知識を有するロータリアンのチームリーダー1名で構成。参加者の年齢制限なし。(補足)従来、ポリオ以外のプログラムは、事業内容から「人道的プログラム」と「教育的プログラム」に分類されていましたが、2013年に「未来の夢計画」が世界中で実施されてからは、最初に、資金の流れを主体とした分類、即ち、「地区補助金」と「グローバル補助金」に分類され、次に事業内容による分類、即ち、「人道的プロジェクト」、「奨学金」、「青少年プログラム」及び「職業研修チーム(VTT)」に分類されるようになりました(P78参照)。新補助金プログラムと従来のプログラムとはいくつかの点で異なりますが、大きく異なる点は、「グローバル補助金」という考え方を導入し、6つの重点分野に該当する、持続可能且つ測定可能な成果をもたらす大規模な(3万ドル以上)国際活動に力点を置いたことです。これにより、多くの日本の地区で実施してきた、「芸術、文学、法律等の分野」における「奨学生の派遣」については、「地区補助金」で実施することになりました。また、従来のGSE(GroupStudyExchange研究グループ交換)と新制度のVTT(VocationalTrainingTeam職業研修チーム)もその考えは大きく異なります。GSEが「事業や専門職務経験の浅い25〜40歳の男女に、文化と職業に関する交流の機会を提供する」ことを目的としていましたが、VTTは「専門知識を持ち、現地の人々に職業研修を行う(或いは海外で更に専門を究める)」ことを目的としています。また、VTT参加者には年齢制限はありません。一言で言うと、GSEは「見聞を広める」ことで良かったのですが、VTTは「職業上の技術・力量を発揮する」ことを目的としています。従って、従来はロータリアンは財団のプログラムに参加できなかった(GSEのチームリーダーを除く)のですが、グローバル補助金を利用するVTTにおいては、海外で職業研修を行う指導的立場の場合は、ロータリアンであってもよいことになりました。3.職業研修チーム(VTT)

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