らしい︒オーストラリアの地図を見ると︑蟹が這っている様な形である︒右下にタスマニアと言う島があり︑そこのホバートでは犯罪都市シカゴの話が出た︒ポール﹁私は40年間夜歩きしているけど︑危険な目に遭ったことがありません︒たまには会って見たいと思っています︒﹂翌日ポール一行はハイウェイで強盗団に襲撃され︑ポールのロータリーバッチを強奪された︒ホバートのロータリアンが銃や刃物を持って強盗に扮し︑ポールを驚かせたのである︒ったが︑早く跡取りになってもらいポールは面白がって︑オーストラリアの友人に話した︒友人﹁ホバートは昔流刑地だったんですよ︒﹂ポール﹁彼等はその子孫かも知れませんね︒真に迫っていましたから︒﹂こう言うロータリークラブも又楽しからずや︑である︒米山梅吉も教育に熱意を注いだ人である︒彼の父は天誅組の城攻めで名高い高取藩士︑母は三島大社神職の娘である︒地元素封家の養子になたかった養親の反対を押し切って東京に出た︒アメリカに留学したくて︑業生も旧家臣と同一視したのだろう︒プロテスタント教会の援助を受けた︒帰国後沼津中学の縁で勝海舟に就職を頼みに行き︑井上馨を紹介されて︑匿名で援助をしていた︒これが米山三井合名に入社した︒沼津中学の前身は駿河徳川藩の兵学校だったが︑大村益次郎が各藩の兵学校を統一させて︑東京に陸軍学校を作った︒その時沼津からは西周等の教授も上京し︑残った部分が中学校になったから︑徳川氏との関係があった︒勝は明治になってから︑旧徳川家臣の面倒を良く見ていたので︑沼津中学卒米山は色々な人の恩になったことを感謝しており︑貧しい青年達には奨学会設立の理由である︒彼は小学校を作り︑校長になったが︑こちらは青山学院付属小学校になっている︒−84−ロータリーの概念する奉仕の理想とは、著者(ポール)の理解するところでは、物の過程の最初に奉仕を置くものである。換言すれば、奉仕の理想を標榜する者は、受けるべき物質においてでなく、まず与えるべき奉仕に着眼すべきである。物質を眼前に近く置けば見透しは困難となる。そしてそのもっとも愚かな方法は金銭に集中することである。多くの専門職業に従うものの奉仕がその注文に対して引き合わないことがある時、他方においては、法律、医学及び神学の学生は、その従事する職業には必ず遵守すべき義務の付随するものであることを教えられているのである。(略)実業の性質には奉仕の理想に無感応ならしめる何者かが内在するであろうか。(中略)著者は信ずる、将来の実業は非常な熱意をもってその面目を保つことに努め、そして不正な実業家を、法律職業における悪徳弁護士及び医界における不良医師と一緒に高い木の上に追い上げずに止まないであろう。ポールP.ハリス著「ThisRotarianAgeロータリーの理想と友愛」の中に、「奉仕の理想とは何を意味するか」としてポール自身が考えを書いた部分があるので、これを以下に示します。参考にしてください。TheRotaryconceptionoftheserviceideal,asthewriterunderstandsit,inthesequenceofevents;inotherwords,hewhoprofessestobeadevoteetotheserviceidealmustfixhiseyeontheserviceheistorenderandnotonthedollarheistoreceive.Whenthedollarisplaceinproximitytotheeye,itisdifficulttoseebeyond.Dollarcorneringperseisstupidprocedure.Whiletherearealltoomanyprofessionalmenwhoseservicefailstomeasureuptospecifications,isneverthelessthecasethatstudentsoflaw,medicine,andtheologyaretaughtthattheprivilegeofpracticingtheirprofessionsentailscertainobligations,whichmustbeborne.(略)Whatisthereaboutbusinesstorenderitimmunetotheserviceideal?(中略)Thewriterisconvincedthatbusinessofthefuturewilljealouslyguarditsgoodname,eventothepointofdrivingitscrooksintotalltimbertokeepcompanywiththeshystersofthelegalprofessionandthequacksofmedicine.isplacingservicefirstitGOVERNOR’SMONTHLYLETTER再び「奉仕の理想」について
元のページ ../index.html#100