ータリーでポール・パーシー・ハリスについて調べざるを得なくなり彼を通じてアメリカ社会を研究して見ると︑中々捨て難い味があった︒その結果すっかりアメリカ史にはまってしまい︑日本人の平均以上に詳しくなったと自賛している︒な点で︑島国育ちの我々の様な繊細さは微塵もない︒アメリカ人は誰でも父祖の出身国を念頭に置いているにもかかわらず︑常にそれを越えようとしている︒誰が反対しても︑自分達が正しいと考えたことを押し通アメリカ史の魅力はダイナミックす辺りが何ともうらやましい限りである︒歴史の勉強をするには通史から入るのが一般的だが︑60代になったらそんな正規な方法は迂遠であり︑何時迄経っても現代迄たどりつかない︒原景時等の鎌倉御家人が居る︒何と1人だけ興味を持った人間を座標軸の中心に据えて︑縦と横に伸張させるのが早い︒嘘か本当かは判らないが︑我が家の祖先は千葉常胤と言うことになっている︒千葉氏は今の千葉県一帯で400年位栄えた一族だから︑南関東東部では末裔を名乗る連中ばかりで︑珍しくない︒その常胤を中心に置いて︑彼の先祖や子孫を調べると︑意外な親戚が出て来る︒古今伝授の東常縁や明治のお家騒動となった相馬家も遠縁に当る︒同僚を見ると︑畠山重忠や梶なく顔なじみになった様な気がするから︑妙なものである︒私の場合︑アメリカ史の中心はポール・パーシー・ハリスで︑たまたま同業者だったことも幸いしている︒彼の先祖やミドルネームをたぐって行くと︑面白い話も出て来る︒ポールの生きた時代を調べると︑アメリカ史の内面も判って来る︒彼は子供が居なかったので子孫は無縁になってしまうが︑彼の死んだ年には私も小学生になっていたから︑彼の死後の歴史は現代史で日本と共通である︒ポールを知ったことでアメリカ史を読み︑先祖を尋ねてイギリス史にも触れた︒これもロータリーの楽しみ方だ︑と私なりに理解している︒ロータリーエッセイの掲載内容大膨張時代とポールの青春遍歴ポールがロータリーに求めたものポールへの興味メイフラワー号とハリス家の関係独立戦争前後と宗教的不寛容排除ゴールドラッシュとポールの母方祖父南北戦争と戦争絶対反対ロータリアンへの教訓シカゴでの弁護士生活ポールのミドルネームエマソンの思想とロータリーポールの性格アメリカ史の魅力−90−私は、ガバナー月信に「連載もの」を掲載することを決めていましたので、浦和ロータリークラブ内で一番の読書家である矢作弁護士に執筆をお願いしました。矢作先生は博学な方で、2002年、クラブ会長を引き受ける時は、難解と言われる「正法眼蔵」を読まれていたそうですが、会長の指名を受けてからは、「ポール・パーシー・ハリスの伝記」と「ロータリーの理想と友愛(ポールP.ハリス著・米山梅吉訳)」を熟読されたとのことです。先生は、狭い意味でのロータリーに関することだけでなく、広く歴史・地理・文学等の分野を盛り込んだ「ロータリーに関するエッセイ」を書いてくださる、という提案をしてくださいました。結果は、期待通り大変興味深い連載記事になりました。通常は、「ロータリー」と云うと、ロータリー創設の1905年か或いはポールP.ハリスの生まれた1868年頃から始まりますが、矢作先生の発想は、ロータリー創設年を250年も遡る「ピューリタン革命」あるいは「メイフラワー号」から始まりました。全13回の目次は下記の通りですが、宗教、イギリスの歴史、イギリス国王、南北戦争、アメリカ大膨張時代、ミドルネーム、更には、哲学者エマソンの思想など、どれをとっても興味深い話です。公式訪問の際でも、「面白い」「毎号読んでるよ」「会長挨拶に引用している」等々、素晴らしい評判を伺いました。大変評判がよかったので、この「ロータリーエッセイ」を小冊子に纏めようと考えています。ご関心ある方がいらしましたら、私までお申し出ください。一年間お付き合いいただきまして有難うございました。「ロータリーエッセイ」をご愛読いただきまして有難うございます。このスペースをお借りして、このエッセイの誕生あるいはその反響などを記載させていただきます。(2008−09年度ガバナー岩渕均)GOVERNOR’SMONTHLYLETTER,-+*)'(%&$#"!
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