ロータリーの基礎知識 第3版
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浦和ロータリー・クラブ矢作好英ロータリーエッセイ称︶は︑週1回集まって︑食事をし︑会金を入手しているので︑以上の2卓話を聞くと言う団体ですが︑折角入会したのですから︑根本精神と創始者ポール・パーシー・ハリス︵以下ポールと略称︶の創立の趣旨位は勉強しなければなりません︒を紹介します︒伝記"は︑国際ロータリー︵以下RIと略称︶が資料を提供して︑英国人が書いたとされており︑いわば文部省編集教科書に当ります︒読者は︑越える為には︑教科書だけでは︑不行間を読む心構えが必要です︒訳したのが!ロータリーの理想と友です︒⑴!ポール・パーシー・ハリスの愛"で︑ポールの思想が良く判る本ロータリークラブ︵以下RCと略その為の教科書として︑次の2冊⑵ポール自身が書き︑米山梅吉がRCでは︑新会員からかなりの入冊は入会時に贈与して︑自宅での自主研究の用に供すべきでし■う︒新会員教育を担当する情報委員会のメンバーは︑この2冊を熟読玩味して︑どんな質問にも対応出来る様にしなければなりません︒ポールはアメリカ人で︑RCはアメリカで誕生したので︑アメリカのロータリアンにとっては︑なじみ易い教義ですが︑日本人には判り難い点が多々あります︒このハンデを乗充分であり︑課外読書の必要があります︒アメリカ人の気質や物事の考え方を知る為に︑小説を3冊拳げておきます︒⑶マーク・トウエイン︵1835︱1910︶!ハックルベリイ・フィンの冒険"は︑ミシシッピイ流域の物語で︑ミシシッピイ物を得意とした著者の作品の中で︑もっともアメリカ的と言える作品です︒⑷マーガレット・ミッチエル︵1900︱1949︶!風と共に去りぬ"は︑南北戦争で敗けた南部側から描いており︑戦争の情況や南部人の思考形態が良く判ります︒加えて︑ポールの血の中に流れているアイルランド気質についても︑理解が深まります︒⑸スタインベック︵1902︱1968︶!怒りの葡萄"は︑農地を大資本に奪われ︑カリフ■ルニアに新天地を求めて移動するファミリーの物話で︑苦難に挫けず︑目的に邁進するアメリカ魂が出て来ます︒⑹エマソン︵1803︱1882︶!人生論文集"を読むと︑断片的にしか話されないRCの基本教義の意味が良く判ります︒エマソンは︑超絶主議哲学の主唱者と知られ19世紀のアメリカ人に最も影響を与えた思想家です︒彼の言う人生の意義は︑日々努力を重ねて行き︑やがてかつての自分をはるかに超越した存在になることに尽きます︒この思想がRCでは超我の奉仕になるのです︒⑺この先にあるのが︑アメリカ史の勉強です︒アメリカは︑1776年独立宣言をしましたが︑アメリカ人はもっと前からアメリカに居たのです︒コロンブスがアメリカ大陸を発見した後︑スペイン人等が新大陸から富を強奪する目的で来ましたが︑彼等は強盗団であって︑アメリカ人ではありません︒私が言うアメリカ人とは︑この土地に住みついて︑自分達の生活を築く為に努力した人達のことです︒種々様々な民族に属する人が来たのですが︑目的が明白なのは︑1620年に渡って来たピューリタンです︒私はRCの源流を︑この人達に求めたのは︑その為で︑メイフラワー号がRCの揺籃になります︒先祖や家柄について語らなかったポールも︑この時のピルグリムファロータリアンの必読書−97−GOVERNOR’SMONTHLYLETTER

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