ロータリーの基礎知識 第3版
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−11−四つのテストは、1932年にロータリアンのハーバートJ.テイラー(後の国際ロータリー会長)により提唱されました。テイラーは、ある時倒産に瀕している会社AC社の再建を要請されました。彼は再建策として、全社員がそれに基づいて行動する規範を考えたのです。この規範に則って企業活動を行ったAC社はその後経営が軌道に言行はこれに照らしてから1)真実かどうか2)みんなに公平か3)好意と友情を深めるか4)みんなのためになるかどうか上記の訳が手続要覧などに掲載されている標準訳ですが、2680地区田中毅PDGはホームページ「ロータリーの源流」で次のような訳を提案されています。「取引先」という言葉が使われていますので、より実践的な訳だと思いませんか?1)嘘偽りがないかどうか2)すべての取引先に対して公正かどうか3)信用を高め、取引先を増やすかどうか4)すべての取引先に利益をもたらすかどうかまた、株式会社協和テック社(ロータリーの会員企業)には、四つのテストを自社用にアレンジした「事業者4つの心得(豊かな人生を送るために!良い仕事をするために!)」が掲げられていました。曰く、1.事業の企画・宣伝・実行に嘘・偽りはないか?2.関係者すべてに対し公明正大か?3.関係者すべてとより良い関係を築けるか?4.関係者すべてに有益となるか?乗り、15年後には株主に配当をするまでに至ったのでした。こうして4つのテストは実業界にも有効な実用的なものであることが証明されたのでした。テイラーはRI会長に就任した1954年にこの「4つのテスト」の著作権を国際ロータリーに寄贈したので、現在世界各国のロータリー・クラブで活用されています。Ofthethingswethink,sayordo:1)IsittheTRUTH?2)IsitFAIRtoallconcerned?3)WillFRIENDSHIPS?4)WillitbeBENEFICIALtoallconcerned?四つのテストを自社の社員に徹底するために、自社に合った表現にすることを検討してはいかがですか?itbuildGOODWILLandBETTER四つのテスト(TheFour­WayTest)四つのテストTHEFOUR­WAYTEST

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