−16−私たちは、ロータリーのあらゆる活動において、「多様性・公平さ・インクルージョン」(DEI)を受容し、行動で示すべきであると信じています。これを確実に行うため、2021年6月にRI理事会とDEI諮問委員会は、2019年に採択されたDEIの声明の強化に取り組みました:ロータリーで私たちは、持続可能な良い変化を生むために人びとが手を取り合って行動する世界というビジョンの実現には、多様性があり、公平で、インクルーシブ(包摂的)な文化を培うことが不可欠であると理解しています。多様性:私たちは多様性を重んじ、すべての背景、年齢、民族、人種、肌の色、障害、学習スタイル、宗教、信条、社会経済的立場、文化、婚姻状況、使用言語、性別、性的指向、ジェンダー自認だけでなく、異なるアイデア、考え、価値観、信念を持つ人びとによる貢献を大切にします。公平さ:ロータリーへの入会、参加、リーダーシップの機会といった面で、歴史的に特定のグループの人びとが障壁に直面していたという点を認識し、すべての人が成功のためのリソース、機会、ネットワーク、支援への必要なアクセスを得られるよう、地域社会でのパートナーシップも含め、ロータリーのあらゆる側面で公平さを促進していくことに私たちは全力を注ぎます。インクルージョン:私たちは、すべての人が目に見える、または目に見えない本質的に独自の資質を備えていると信じています。また、自分が大切にされているとすべての人が感じ、帰属意識を持てるようなインクルーシブな文化を築くことに尽力します。高潔性というロータリーの価値観に従い、DEI(多様性、公平さ、インクルージョン)にいたる旅路において組織として自分たちがどこにいるのかを正直かつ透明性をもって見据えるとともに、これからも学び、向上し続けていくことに全力を尽くします。理事会とDEI諮問委員会は、DEIの声明の強化に取り組んでおり、最近はDEIに加えてB(Belonging、帰属意識)の大切さを訴えています。現在のWEBサイトには次の様な説明が掲載されています:私たちは、持続可能な良い変化を生むために人びとが手を取り合って行動する世界というビジョンの実現には、多様性があり、公平で、インクルーシブ(包摂的)な文化を培うことが不可欠であると理解しています。(中略)私たちは、自分が大切にされているとすべての人が感じ、帰属意識を持てるようなインクルーシブな文化を築くことに尽力します。RIのホームページの「DEIに関する用語の説明」ではインクルージョン、包摂(Inclusion):「すべての人が歓迎され、尊重され、大切にされる経験を創造すること」と訳しています。参考までに、Inclusive(インクルーシブ)を「包摂的な」と訳している箇所もあります。しかし、「包摂的」とは日常的には使用されない言葉なので、一般の人には分かりにくいものではないかと思います。意味として「すべての人が歓迎され、尊重され、大切にされる経験を創造すること」ということであるなら、「共生」と訳しては如何でしょう。その理由として、Inclusionの反対語としてはExclusionになりますがこの日本語訳は「排除、追放」です。「排除、追放」の日本語の反対語は「受入れ」になりますが、ロータリーの場合は「他人を受け入れること」になりますので、「他人を受け入れて、共に生活すること」を一言で表す「共生」と訳すのが一番分かり易いのではないかと思います。(岩渕)DEI(多様性・公平さ・インクルージョン)へのロータリーのコミットメントDEI+BInclusion(インクルージョン)の訳について
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