ロータリーの基礎知識 第3版
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長・幹事の紹介記事を載せることにした︒49年も経つと古い会員の名前は残っていても︑どんな人だったか判らない方々ばかりである︒次の年に50周年を迎えるので︑歴代会長・幹事の人物を知ってもらおうと思っての企画だったが︑内田幹事と志賀会報委員長の口車に乗せられて︑全回私が書かされてしまった︒関口ガバナーから﹁愛読している﹂旨のリップサービスを頂いたのが︑励みになった︒ておいたが︑2世会員の多い浦和クラブ故︑﹁父を書いてくれ﹂との要望に期待して︑5回分取っておいた︒ない︒当然の仕儀として︑私がかつところが︑陰では色々零している癖に表立っては控え目な輩が多くて要請がなかった︒最後の3人位は苦労して埋めた記憶がある︒この時利用したのは何年史の自己紹介記事で︑本人が居なくても息子が会員だから︑準に説明したらよいのか迷ってしま悪口にならない様に気をつけた︒の源流となった世界史上の事件を取り上げたが︑これは評判が悪かった︒来まい︒約45回の割当なので︑40回分書い会長挨拶では︑ロータリー思想その後︑現在の高校では世界史の授業が不人気で︑履修しないで︑卒業するのが通例になっていることを知って愕然とした︒我々の時代には将来役に立つ科目を選ぶのが当然だったが︑今では受験に有利と言う観点しか考慮しないらしい︒ロータリーと関係が深いのは︑発祥の地アメリカ︑ポール・パーシー・ハリスの先祖が居たイギリス︑彼の母方祖父の出身地アイルランド︑ハリス姓の多いスコットランド︑ロータリー倫理の原点となったプロテスタントの本場ドイツとオランダ位だから︑それでは45回の挨拶は保たて訪れた国を次々に挙げたから︑会員の中には所在地も判らない連中も居た︒﹁ルーマニアって何処?﹂﹁ブルガリアの北です﹂﹁そのブルガリアが判らない﹂︒それでは何処を基う︒﹁トルコのヨーロッパ部分の北西がブルガリアで︑その北方がルーマニアです﹂と言ったって︑トルコの地図が浮かばない者には︑連想出何故私が外国の話をしたのかについて釈明したい︒浦和クラブの会員は︑それなりの地位にあって︑社会経験の豊富なお歴々が多い︒中には世間知らずのお坊ちゃまも居るが︑少数である︒会長挨拶として1回10分︑45回も週1度話していたら︑私の頭の程度や中身が皆判ってしまう︒私の商売は弁護士だから︑﹁あいつは大したことないよ﹂と思われるのが最も辛いのである︒だから内容の乏しいのをカモフラージュしておく必要がある︒それには相手の良く知らないことを話して煙に巻くのが最適である︒)ロータリー情報として書くと︑必然的に堅い話になる上︑何か印刷物に準拠しないと記述し難くなるので︑-ロータリー関係の随筆の形にした︒ロータリーエッセイの今後の予定大膨張時代とポールの青春遍歴ポールがロータリーに求めたもの!,****'(%&+"$#!ポールへの興味メイフラワー号とハリス家の関係独立戦争前後と宗教的不寛容排除ゴールドラッシュとポールの母方祖父南北戦争と戦争絶対反対ロータリアンへの教訓シカゴでの弁護士生活ポールのミドルネームエマソンの思想とロータリーポールの性格アメリカ史の魅力−18−GOVERNOR’SMONTHLYLETTER

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