−27−る。2)ロータリー・クラブとは:本来ロータリー・クラブは、事業及び専門職務に携わる人の代表として、ロータリーの奉仕の哲学を受け入れ、次の四つのことを実行することを目指している人々の集まりである。まず第1に、奉仕の理論が職業及び人生における成功と幸福の真の基礎であることを団体で学ぶこと。第2に、自分たちのあいだにおいても、また地域社会に対しても、その実際例を団体で示すこと。第3に、各人が個人としてこの理論をそれぞれの職業及び日常生活において実践に移すこと。そして第4に、個人として、また団体としても大いにこの教えを説き、その実例を示すことによって、ロータリアンだけでなく、ロータリアン以外のすべての人々が、理論的にも実践的にも、これを受け入れるように励ますことである。3)RIの目的:RIは次の目的のために存在する団体である。a)ロータリーの奉仕の理想の擁護、育成及びb)ロータリー・クラブの設立、激励、援助及c)一種の情報交換所として、各クラブの問題を研究し、また、強制でなく有益な助言を与えることによって各クラブの運営方法の標準化を図り、社会奉仕活動についても、既に広く多くのクラブによってその価値が実証されており、RI定款に掲げられているロータリーの綱領の趣旨にかない、これを乱すような恐れのない社会奉仕活動によってのみ、その標準化を図ること。奉仕するものは行動しなければならない。従って、ロータリーとは単なる心構えのことをいうのではなく、また、ロータリーの哲学も単に主観的なものであってはならず、それを客観的な行動に表さなければならない。そして、ロータリアン個人もロータリー・クラブも、奉仕の理論を実践に移さなければならない。そこで、ロータリー・ク4)奉仕の実践:れる資金や人材の提供までも含めて、地域社会にも参加を求めること。10)適切であれば、地元地域社会、奉仕団体、その他諸団体に、継続中のプロジェクトを委譲すること。そうすれば、ロータリー・クラブは新プロジェクトに携わることが可能となる。(3)5)7)8)9)略)。次の声明は1923年国際大会で採択され、以後の国際大会で改正されたものです(小見出しは筆者注)。この決議23−34は、日本のロータリアンにとってはバイブル的な存在となっていますが、RIの中には、この声明は過去のものであり、ポリオ撲滅を遂行するために足かせになるという理由で、歴史的文書としようという考えもあります。ロータリーにおいて社会奉仕とは、ロータリアンのすべてがその個人生活、事業生活、及び社会生活に奉仕の理想を適用することを奨励、育成することである。この奉仕の理想の適用を実行することについては、多くのクラブが会員による奉仕にその機会を与えるものとして、さまざまな社会奉仕活動を進めてきている。以下に掲げる諸原則は、ロータリアン及びロータリー・クラブの指針として、また、社会奉仕活動に対するロータリーの方針を明確に表すものとして適切であり、また管理に役立つものであることを認め、これを採用するものである。1)ロータリーの哲学:ロータリーは、基本的には、一つの人生哲学であり、それは利己的な欲求と義務及びこれに伴う他人のために奉仕したいという感情とのあいだに常に存在する矛盾を和らげようとするものである。この哲学は奉仕―「超我の奉仕」の哲学であり、これは、「最もよく奉仕する者、最も多く報いられる」という実践的な倫理原則に基づくものであ全世界への普及。び運営の管理。社会奉仕に関する1923年の声明(1923StatementonCommunityService)
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