ロータリーの基礎知識 第3版
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宿発治療法:ない。対策は予防。予防法:ワクチン投与ワクチンの効果:一生有効ワクチン代:60セントウィルス株:Ⅰ型、Ⅱ型(撲滅)、Ⅲ型!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!目次:1.ポリオ(脊髄性小児麻痺)とは(3月号)2.日本の状況3.ロータリーを中心とするポリオ撲滅運動の歴史(その1)4.ロータリーを中心とするポリオ撲滅運動の歴史(その2)(4月号)5.資金面の推移6.ロータリアンの現地における活動ウィルスによる病気。ポリオ・ウイルスが脊髄神経の灰白質という部分をおかすので、ポリオ(灰色)の名が付けられました。始めの数日間は風邪のような症状で、その後急に足や腕が麻痺します。!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!私は医者でも研究者でもありませんので、断定的に記述することはできませんし、間違いがあるかもしれませんが、全体像を示し、会員の皆様が募金活動に対する理解を深めてくださることを目的として、私が理解したことを記述させていただきます。−63−呼吸器を麻痺されると死に至ります。紀元前1500年頃のエジプト王朝時代の板碑のレリーフにポリオらしい若者の像があり、人類の歴史と共にあったものと想像されます。治療法はなく、ワクチン接種(生涯免疫を作ること)による予防が唯一の対処とされています。感染経路等は下記の通りですが、ここで注目して欲しいことは、「宿主が人間のみであり、有効なワクチンが存在し、ワクチンの効果が一生有効である」ことです。このことは、国際ロータリーが1985年から始めたポリオ撲滅運動が99%まで達成できたことで実証されていると思います。ウィルスがワクチンに対する耐性を持つこと、あるいはウィルスが変異することが危惧されますが、そういうことがないということを前提にすれば、「ワクチンを投与できればポリオは撲滅できる」、と言えると思います。感染経路:感染者の尿や便などの排泄物による日本でも昔からポリオが発生していましたが、新しいところでは、1950年ごろから1960年にかけてポリオが流行しました。特に、1960年には北海道を中心に大流行し、約6000人の患者が発生し、経口感染。主:人間のみ症:100〜200人に1人程度。エジプト王朝板碑2.日本の状況皆様既にご承知のことと思いますが、2009年の国際協議会において、ポリオ募金について新たな動きがありました。ビル・ゲイツ財団が2007年11月の1億ドルに次いで、更に2.55億ドルの寄付をしてくれたのです。これに応えてRIも追加に1億ドル寄付を募ることを約束しました。ポリオ募金につきましては、昨年(2008年)7月より募金に対する協力をお願いしている際に、「ポリオ撲滅運動の全体像が見えない」との指摘がありましたので、私の理解した範囲で今月(3月)号と来月(4月)号の2号に亘り説明させていただきます。!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!1.ポリオ(脊髄性小児麻痺)とは「ポリオ撲滅」の約束を果たそう(1)

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