ロータリーの基礎知識 第3版
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0040800000000140162086600−69−ポリオの最近の状況をGPEIのウェブサイト等から見てみましょう。GPEIとは”GlobalPolioEradicationInitiative(日本語訳では「世界ポリオ根絶イニシアティブ」)”の略で、その構成員は、世界保健機関(WHO)、国際ロータリー(RI)、米国疾病予防管理センター(CDC)、国連児童基金(UNICEF)、ビル&メリンダ・ゲイツ財団、Gaviワクチン同盟の6つの主要パートナーと各国政府による官民合同のパートナーシップです。そして、その目的は「ポリオを根絶すること」です。GPEIのWEBサイトには「ポリオ撲滅戦略〜2022―2026年」という報告書が掲載されていますので、この報告書を中心に見ていきます。「ポリオ撲滅戦略〜2022‐2026年」には二つのゴールが掲げられています。ゴール1:常在国に於いて、野生株(WPV)によるポリオウィルスの伝播を恒久的に阻止するゴール2:非常在国に於いて、ワクチン由来株(cVDPV)によるポリオの感染拡大を阻止するこの内、我々の最大の関心事のゴール1に関して次の様な解説があります(難しい英語なので推測しながらの翻訳であることご理解願います)。先ず、野生株によるポリオの発症例に付いてです。野生株のポリオウィルス(WildPolioVirus、WPVと標記)には1型、2型、3型と3種類のウィルスが存在しましたが、2015年には2型が、2019年には3型が根絶され、現在残っているのは1型のみです。また、2020年8月にWHOがアフリカ地域における野生株のポリオウィルス(WPV)の撲滅を認定しましたので、現在ポリオ常在国はアフガニスタンとパキスタンの2国のみとなっています。野生株によるポリオの発症例は次の表の通りです。課題1アフガニスタン南部では100万人以上の子供たちがポリオプログラムの対象になっていない課題2「ポリオ撲滅」が中央政府あるいは州政課題3ポリオプログラムとワクチンに対する信頼の欠如がワクチン接種を躊躇する要因となっている。特にパシュトー語を話す社会(アフガニスタン、パキスタン西部に住むアフガン人)において。課題4ポリオ撲滅キャンペーンは一貫して質の府の優先事項になっていない2015パキスタンアフガニスタンナイジェリアその他合計2016201754202013147437222018201912147212933176GlobalPolioEradicationInitiative(GPEI世界ポリオ撲滅イニシアチブ)20202021845614020222023年203012野生株によるポリオウイルス1型の発症例―最近の状況「ポリオ撲滅」の約束を果たそう(3)

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